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COLUMNコラム

2025年9月5日

コラム

甲状腺のセルフチェック

甲状腺は頸部(首)にあります。
甲状軟骨の一部が前に突出した甲状突起(いわゆる喉仏)の下1~2cmの所にあり、筒状の気管の前3分の2を取り巻くように位置しています。
ちょうど蝶々が羽根を広げて気管に止まっている様な形です。
甲状軟骨の語源は戦国時代の戦士が身を守るために着用した甲冑に似ていることにより、そのそばにあるこの臓器を甲状腺と名付けたとされています。
ちなみに喉仏はもう一つあり、火葬場で骨上げする喉仏はまさに仏様の姿をしている第2頸椎です。
甲状軟骨の喉仏は軟骨成分でできているので、焼却され跡形もなくなってしまいます。
(「甲状腺ホルモンの底力」P.43参照)

ご自分で甲状腺を調べることができます。
視診:鏡の前で頸部をまっすぐにして、喉仏の下に腫れやふくらみ、左右差がないかを確認します。
触診:両方の親指を喉仏の下にあて、つばを飲み込むと下から上に動くものが分かります。
それが甲状腺です。
正常な甲状腺は膜のように触れますが、人によっては触知できないこともあります。
全体が腫大していないか、結節がないか、圧痛や熱感がないかを診ます。
病変が小さかったり柔らかかったりすると触診では判定できないことがあるため、超音波検査での確認が必要です。
しかし簡単な方法で毎日でも行うことができるので、おかしいなと思った段階で医療機関を受診するきっかけになります。
(「甲状腺ホルモンの底力」P.42参照)

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