2025年9月19日
コラム
甲状腺の解剖
①肉眼で見た甲状腺
甲状腺は蝶々の形をしていて、羽根に相当する部分が右葉と左葉で、胴体が峡部です。
6割程度の人の峡部には、胎生期の遺残である錐体葉が付いています。
片葉の大きさは、縦4~6cm、横1.5~2cm、厚さ1~1.5cm
総体積10~20mL
一般的に右葉は左葉より大きく、全体の大きさは年齢・体格・男女の違いにより異なります。
男性・高齢者はより下の方に存在します。
(「オンナたちの甲状腺」P.8参照)
②顕微鏡で見た甲状腺
甲状腺は、濾胞という球体が多数集まった集合体です。
ひとつひとつの濾胞を見ると、一層の濾胞細胞が球状に並び、その中は濾胞腔(ろほうくう)と呼ばれる空洞になっています。
濾胞腔には、1~2か月分の甲状腺ホルモンが貯蔵され、容易に枯渇しません。
濾胞と濾胞の間には毛細血管が張りめぐらされて、酸素を供給し、老廃物を排出するほか、甲状腺ホルモンの材料となるヨードを運んできて、甲状腺ホルモンを少しずつ全身に送り出しています。
(「オンナたちの甲状腺」P.9参照)
「オンナたちの甲状腺」は、下記のURLよりご購入いただけます。
https://x.gd/OGjTA