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COLUMNコラム

2025年12月12日

コラム

バセドウ病とは

バセドウ病は、甲状腺刺激ホルモン受容体に対する刺激型の自己抗体の発現により、甲状腺ホルモンの産生・分泌が亢進する自己免疫性甲状腺機能亢進症です。

本来甲状腺ホルモンは、甲状腺刺激ホルモン(TSH)で調整され、一定量が保たれるようになっています。
(「オンナたちの甲状腺」P.15参照)
しかしバセドウ病に罹患すると、抗TSH受容体抗体(TRAb)が甲状腺を刺激して甲状腺機能亢進症になります。
TRAbは、元々体に備わっているTSHと違って、甲状腺ホルモンを一定量に維持するというネガティブフィードバック機構を受けることなく、甲状腺ホルモンは分泌され続けます。

① 血液検査
  甲状腺中毒症:FT3↑、FT4↑、TSH↓
  甲状腺自己抗体:TRAb陽性、TSAb陽性、しばしばTPOAb陽性、TgAb陽性
  甲状腺中毒症が引き起こす一般的な検査:AST↑、ALT↑、γ‐GPT↑、ALP↑CK↓、コレステロール↓、中性脂肪↓、赤血球数↓
② 超音波検査
  びまん性甲状腺腫大:甲状腺全体が大きい
  エコーレベルの低下と不均質性:甲状腺実質の画像上の明るさが低下し、内部構造が均質でなくなる
  血流増加:カラー・ドプラ法で血流信号が増加する。
③ シンチグラフィ
  放射性ヨード(またはテクネシウム)の甲状腺摂取率高値(または正常)、および、びまん性集積

「オンナたちの甲状腺」は、下記のURLよりご購入いただけます。
https://x.gd/OGjTA