2026年2月20日
コラム
胎児、新生児におけるバセドウ病の影響
妊娠中の胎児、出産後の新生児が、本来はバセドウ病ではないのにバセドウ病と同じ状態になることがあります。
①胎児バセドウ病
胎児の甲状腺ホルモンが過剰になる原因は主にふたつあります。
・母体の甲状腺ホルモンが胎児に必要以上に移行すること
・母体から胎児に移行した抗甲状腺刺激ホルモン受容体抗体(TRAb)が、胎児の甲状腺を刺激し亢進症になること
胎児の血液検査は困難であり直接胎児を治療をすることはできなので、胎児バセドウ病にならないような状態で妊娠することが肝要です。
②新生児バセドウ病
母体が抗甲状腺薬を服用しながら順調に出産した場合、新生児は母体からTRAbと抗甲状腺薬の両方をもらって出産していることになります。
抗甲状腺薬の効果の方が早く消失し、残ったTRAbによる一時的な甲状腺機能亢進症が新生児バセドウ病です。
亢進症の程度によっては、内服加療を行うこともあります。 したがって日ごろから健診等でバセドウ病がないかを確認し、もしバセドウ病になっていたら適切な治療を行っておくことが大切です。

